このブログで何度か書いていますが、2025年4月――我が家にとって、ちょっとした転機の季節がやってきました。
というのも、私がついに定年退職を迎えたのです。
これまで何十年と働き続けて、ようやく「お疲れさま」と言われる立場になったわけですが、正直なところ――達成感よりも不安の方が大きいです。
退職金はありますが、65歳からの受け取りしたのであと5年後です。
いずれにしても、それで一生食べていけるほど甘くはない。年金だって満額もらえるにはまだ数年あるし、この4月からは毎月の固定収入が激減。
家計を支えていた柱が、急に抜けたような感覚でした。
そんな中で、今までずっと専業主婦だった女房が立ち上がりました。
「ちょっと働いてみようかしら」と言い出し、近所のイオンモールに入っている飲食系の店舗に、パートの面接を受けに行ったんです。
結果は――あっさり採用。
どうやら、「土日祝に出られます」って言ったのが大きかったようで。
子育ても一段落して、今は自由な時間も多いし、週末に出勤できるのはありがたい存在らしいです。逆に平日より土日に出てくれる人のほうが重宝される時代なんですね。
ちなみに働くのは某人気パン屋さん系の店舗。
制服を着てレジ打ちしたり、簡単な調理補助をしたりするらしいです。
本人はちょっと緊張してるみたいだけど、接客は好きな方なので、意外と楽しんでやれるんじゃないかなと思ってます。
時給ははっきり聞いてませんが、たぶん1100円くらい。
サラリーマン時代の私に比べるとかなり少ないですが、こんなもんですよね。
しかも、イオンなら買い物もすぐできるし、主婦にはうってつけの環境かも。
さて、一方の私はというと…。
「これからはフリーランスでのびのび生きていくぞ!」と意気込んでいたものの、現実はなかなかシビア。
思ったように仕事が取れず、収入も不安定で、正直言ってこのままじゃ生活が成り立たない。
というわけで、フリーランスも念頭に入れながら対策も。
とりあえず職安に行って失業保険を申請しながら、もう一度、自分に合った仕事を探すことにしようかと思案中。
これもまた新しい人生のステップと思えば、悪くない…かもしれません。
夫婦ふたり、それぞれに“新しいスタート”を切る春。
今までは私が外で働いて、妻が家庭を守るという分担でしたが、これからは少しずつ、役割が入れ替わっていくのかもしれません。
生活のリズムも変わるし、多少の戸惑いはありますが、なんだかんだ言って悪くない気がしています。
新しい環境、新しい人間関係、新しい経験――
60を過ぎても、まだまだ人生には「初めて」があるんだなと感じています。
今度、イオンモールにこっそり偵察に行ってみようかな。
フードコートで働く嫁の姿を見て、何かしら刺激をもらえるかもしれません。
