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お遍路さん 目的

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お遍路 目的

この3月末で、長年勤めた会社を定年退職する。60歳という節目を迎え、これからの人生をどう過ごすか、改めて考える時が来た。

仕事一筋で走り続けた40年。家族を支え、部下を育て、組織の一員として歯車を回し続けた。

そんな日々がもうすぐ終わると思うと、ほっとする気持ちもあれば、一抹の寂しさもある。

退職後は自由な時間ができる。趣味に没頭するのもいいし、のんびりと日々を過ごすのも悪くない。だが、何かひとつ、心に残ることをしてみたい。

そんな思いがふと頭をよぎった時に思い出したのが「お遍路」だった。

目次

お遍路へのきっかけ

数年前、心を病んでいた自営業の知人がいた。

長年のストレスや孤独から、精神的に追い詰められ、一時は仕事も生活もままならない状態だったという。しばらく音信不通だったが、最近、風の便りで彼が元気になり、社会復帰したと聞いた。そして、そのきっかけが「四国八十八ヶ所巡り」だったらしい。

彼は約1,200kmの道のりをすべて歩き、四国の自然に触れながら、心の整理をしていったそうだ。最初は半信半疑だったが、次第に自分自身と向き合う時間が増え、気持ちが楽になっていったという。そして、すべての札所を巡り終えた時、新しい自分に生まれ変わったような感覚になったそうだ。

「やはりお遍路さんはいいのかな」

そんな話を聞くと、自分も試してみたくなった。仕事に追われる毎日から解放された今こそ、人生の節目にお遍路を体験し、自分自身を見つめ直す時間を作るのは、悪くない選択なのではないか。

お遍路の目的

お遍路に行く人の目的は人それぞれだ。病気平癒、先祖供養、開運祈願など、さまざまな理由で人々は四国を巡る。私の場合、明確な「願い」や「祈り」があるわけではない。ただ、今の自分に必要なのは、これまでの人生を振り返り、心を整理する時間なのではないかと思う。

定年を迎えた今、これからの人生をどう生きるかを考えるためにも、一度じっくりと自分と向き合う時間がほしい。お遍路は、ただの観光旅行ではなく、自分と対話する旅になるのではないか。

それに、お遍路はただ歩くだけではない。八十八ヶ所の寺を巡りながら、自分の心を見つめ直し、今後の人生をどう生きるかを考える機会になる。体力的には決して楽な旅ではないが、還暦という人生の節目に、自分にとっての「新しい一歩」を踏み出すための経験として、挑戦してみたい。


計画を練る

まずは情報収集から始めようと思う。お遍路には、「歩き遍路」と「車遍路」があるが、やはりできるだけ歩きたい。すべて徒歩で巡るのは時間的にも体力的にも厳しいかもしれないが、自分のペースで無理なく進めていけばいいだろう。

装備についても考えなければならない。歩きやすい靴、リュック、白衣や金剛杖、納経帳など、必要なものは多い。長距離を歩くための体力作りもしておいたほうがいいだろう。

何よりも大切なのは、無理をせず、楽しみながら旅をすることだ。決して義務感で巡るのではなく、心が自然と導かれるように、ゆったりとした気持ちで歩きたい。

還暦の記念として

「還暦」は、人生において大きな節目だ。これまでの60年を振り返り、これからの60年(とはいかないかもしれないが…)をどう生きるかを考える機会でもある。

仕事を辞めた後の人生は、自分で決めるしかない。会社という枠を外れた時、自分には何が残るのか。何を大切にして生きていくのか。その答えを探しに行く旅として、お遍路に挑戦するのは、とても意義のあることのように思える。

さあ、まずは計画を立てるところから始めよう。これは、ただの旅ではない。自分自身と向き合う、新しい人生への第一歩なのだから。

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