お盆に帰省したときのこと。
久しぶりに帰ってきた社会人の長男が、ぽつりと一言。
「ぼっとん便所はやっぱりキツいな~。水洗工事しないの?」
確かにそうだなぁ、と私も思わず苦笑い。
昭和の頃から変わらない我が家のトイレ。使えないわけじゃないし、80代後半の両親にとっては「今のままで十分」らしい。
毎日使う人が困っていない以上、なかなか話が前に進まないのもわかる。
目次
ボットン便所 水洗工事のことを少し調べてみた
ただ、もし相続して住むことになったら――やっぱり水洗の方がいい。
そこで、帰省中に少しだけインターネットで調べてみた。
- 水洗化にかかる費用
浄化槽を設置する場合は100万~150万円くらい。下水道がすでに通っていれば、接続工事で数十万円程度。 - 業者選び
水道工事店、リフォーム会社、浄化槽の専門業者など、窓口はいろいろ。
親戚からの口コミや地元の工務店が一番安心かもしれない。 - 工事の期間
工事そのものは1週間前後で済むらしいが、浄化槽を設置するとなると庭の一角を掘る必要があり、仮設トイレも使うことになる。

ボットン便所 水洗工事・補助金の探し方
費用が大きいので、補助金制度があるかどうかがポイントになりそうだ。
調べてみると、地域によっては「浄化槽設置補助金」や「合併処理浄化槽設置整備事業」という制度がある。
- 市役所や町役場のホームページを確認
→ 「環境課」「上下水道課」などのページに情報があることが多い。 - 役場の窓口に直接相談
→ 補助対象になる条件(世帯、建物の状況、面積など)を聞ける。 - 業者に相談する
→ 地元の工事業者は補助金の利用実績があり、申請の流れを熟知している。代行してくれるケースもあるらしい。
補助金が出れば、数十万円単位で負担が減る。これは大きい。
まとめ
もちろん、工事となれば親には負担だし、生活が一時的に不便になる。
「慣れているから今のままでいい」と言う両親の気持ちも理解できる。
ただ、これから家をどう残すかを考えると、やっぱり水洗に変えておきたい気持ちは強い。
自分の代でやるか、次の代に先送りにするか――これはなかなか悩ましいテーマだ。
お盆の家族の会話で出た何気ないひと言。
でもそれがきっかけで、「家をどう維持するか」「親から子へ何を引き継ぐか」を考える時間になった。
次に帰省するときには、役場に立ち寄って補助金制度を確認し、業者に見積もりを依頼してみようと思う。
田舎のぼっとん便所。懐かしさと少しの不便さ。
でも、そろそろ未来を見据えて、変化の時期かもしれない。