60歳を迎えてから、ちょっとした挑戦としてFX(外国為替証拠金取引)を始めてみました。
始めたきっかけは「頭の体操になればいいな」くらいの気持ちと、「老後資金を少しでもプラスにできれば…」という思い。
最初に口座へ入れた金額は10万円。
やり方としては、大きく勝負するのではなく、1,000〜6,000通貨の少額でコツコツとスキャルピング(短期売買)を繰り返しています。
60歳からのFX・取引スタイルは「まぐれ上等」で
60歳からのFX投資なので正直、最初のうちは右も左もわからず「買っては下がり、売っては上がり…」の繰り返し。
ですが、だんだんとチャートの動きやニュースとの関係、エントリーと決済のタイミングがなんとなく掴めてきたような気がしています。
以下は、ここ1〜2日間の実際の取引の一部です。
💹 2025年5月8日〜9日の主なトレード
- 米ドル/円 買 → 売(143.470 → 143.620)5,000通貨
- 米ドル/円 買 → 売(144.565 → 144.699)5,000通貨
- 米ドル/円 売 → 買(144.800 → 144.770)1,000通貨
- ポンド/円 買 → 売(191.800 → 191.840)1,000通貨
- 米ドル/円 買 → 売(145.750 → 145.900)6,000通貨 などなど…
ポジションを保有していた時間は平均して30分以内が多く、含み益が出たらすぐに利確、損しそうなら即逃げる、を意識しています。
📈 現在の損益:+4,500円ほど
まぐれかもしれませんが、なんとか4,500円ほどのプラスになりました。
利確は100円〜500円の積み重ねなので、地味ではありますが、確実に成果が見えてくるとやっぱり嬉しいですね。
「1日に数百円でも利益を出せれば1ヶ月で1万円近くになる。
年間なら…」なんて計算し始めた自分に少し笑ってしまいますが、健康管理と一緒でコツコツの積み重ねが一番なんだと思います。

60歳からFXを始めて気づいたこと
相場を読む目よりも「欲張らない心」が大事
FXに限らず、投資の世界では「もっと上がるかも」「あと少し待てばもっと儲かるかも」と、つい欲が出てしまいがちです。
しかし、その“欲”が曲者。利確のタイミングを逃したり、逆に損失を広げてしまったり…そんな経験、もう何度もしました。
でも、60歳にもなると、若い頃よりも「引き際」や「ほどほど」の感覚が自然と身に付きます。
利益が少なくても満足する。損失が出そうなら素直に逃げる。
相場を完璧に読むことよりも、冷静に「手仕舞い」できる心の余裕が一番大切なんだと実感しました。
チャートを見る時間が自然と脳トレになる
為替チャートには、ローソク足・移動平均線・ボリンジャーバンドなど、いろんな情報が詰まっています。
最初は「これ、何の線?」状態でしたが、毎日見ているうちにだんだんと分かってくる。
不思議なもので、考えながら見る時間が、まるでパズルを解いているような感覚になります。
「今はレンジ相場だな」とか「お、ここはサポートラインか?」なんて考えるだけで、頭がフル回転。
まさに大人の脳トレです。
ニュースや経済にも興味がわく
FXは通貨を売買する投資ですから、世界の経済や政治の動きが直接影響します。これまであまり気にしていなかったアメリカの雇用統計や日銀の発表、FOMCの動向などに、自然と目が向くようになりました。
「なんで今日ドル円が急に動いたんだろう?」と調べてみると、そこには必ずニュースがある。相場を通して世の中の仕組みが見えてくる感覚があり、ちょっとした学びの連続です。
決済した後の一服コーヒーがやたら美味しい
これは少し笑い話のようですが、意外と大事なことです。エントリーして、うまく利確できたとき。損切りして、気持ちを切り替えられたとき。
取引が終わった後のホッとする時間に飲むコーヒーが、本当に美味しいんです。
緊張と集中が解けた後のあのひと息。投資という行為が、生活にささやかな“味わい”を与えてくれる瞬間でもあります。

まとめ
若い頃なら「儲けること」に意識が行きがちだったかもしれません。
でも今は、「毎日をちょっと刺激的に」「頭と心を鍛える時間」に変えてくれる、そんな感覚でFXに取り組んでいます。
60歳から始めても遅くはない。むしろ、人生経験があるからこそ身につく“冷静さ”や“慎重さ”が、FXには活きてくるのかもしれません。
当面の目標は、月1万円の利益を安定して出すこと。そして、損失を出さずに「退場」しないことです。
大儲けは目指さず、まずは生き残る。そして楽しく学びながら少しずつ資金を増やす、そんなスタイルを大切にしたいと思っています。
FXはリスクもある投資です。でも、60歳を過ぎて新しいことにチャレンジするって、なかなか面白いものです。
「老後=守り一辺倒」ではなく、小さな冒険心も忘れずに、今後も楽しんでいきたいと思います。
次回はまた、不定期ですが経過報告ができたらと思っています。
