先日、ハローワークに行ったところ、たくさんの資料をもらいました。
その中に、「求職者支援訓練コース一覧」というものがあり、ふと手に取って見てみました。
眺めてみると、内容は実にさまざま。
簿記、ITエンジニア養成、プログラマー養成科(Java・Python)、ICTエンジニア、
ビル管理技術、CAD/CAM、アイアンワーク、電気設備エンジニア、介護労働など…。
期間も6か月、7か月とコースによって違い、どれも興味をそそられる内容でした。
なにより驚いたのは、失業保険をもらいながら、教材費以外は無料で学べるという点。
これは非常にありがたい制度だと感じました。
失業保険をもらいながら求職者支援訓練

失業保険を貰いながらの求職者支援訓練で私が興味あったのは、ITやプログラマー関連です。
ITエンジニア・プログラマー養成科に興味
その中でも、以前から興味のあった「ITエンジニア養成」「プログラマー養成科(Java・Python)」が目に留まりました。
「せっかくだから話を聞いてみよう」と思い、改めてハローワークに出向き、詳しい資料をもらい、説明会への参加を申し込みました。
そして、いざ説明会へ。
説明会には多くの参加者がいましたが、
ほとんどが若い世代。
60歳の私は、まるで保護者のような立ち位置に……。
講座に入るためには簡単な試験があるとのことですが、
なにより気になったのは「年齢による就職状況」。
思い切って質問してみました。
「採用された人は何歳から何歳ぐらいですか?」
すると、担当の方は私の意図をすぐに察してくれ、
率直にこう答えてくれました。
「やはり若い人が多いですね。50歳以上の方は、ちょっと正社員の採用は難しいかもしれません。
ただ、講座への入学は大丈夫ですよ。」
──なるほど。
たしかに、私が採用する側の立場でも、
60歳でプログラマーとしてデビューする人を雇うかと言われると、
正直、現実は厳しいだろうなと感じました。
せっかく学ぶ意欲は満々だったのですが、
この言葉にすっかり意気消沈してしまいました笑

60歳から失業保険と求職者支援訓練 現実的な選択肢は?

やはり、60歳から失業保険をもらいながら求職者支援訓練を受けるのであれば、
再就職のニーズが高い分野を選ぶべきだと痛感しました。
ビル管理技術
ビル管理技術は、シニア世代にとって非常に人気が高い分野です。
ビルや商業施設、マンションなどの設備を点検・保守管理する仕事が中心で、
年齢を重ねた経験や落ち着いた対応力がむしろ求められる業界です。
訓練内容としては、
- 空調設備や電気設備の基礎知識
- 消防設備の点検方法
- 建物内の安全管理・衛生管理
などを学びます。
訓練を受けた後には、建築物環境衛生管理技術者(ビル管)や
電気工事士などの資格取得を目指す方も多く、
これらの資格があると就職の幅がさらに広がります。
介護関連
介護分野も、シニアにおすすめみたいですね。
人手不足が続いており、年齢に関係なく就職チャンスが大きいのが魅力です。
求職者支援訓練の介護コースでは、
- 介護の基礎知識
- 高齢者との接し方
- ベッドメイキングや食事介助などの実技
- 介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の取得支援
などを学べます。
介護の仕事は体力もある程度求められますが、
利用者さんとのコミュニケーション力や思いやりが非常に重視されるため、
人生経験豊富なシニア層には向いている仕事と言えます。
設備管理・メンテナンス系
設備管理・メンテナンス系の仕事も、シニア世代に人気の分野です。
ビルや工場、マンションなどの設備が安全かつ正常に稼働しているかを管理・保守する仕事で、
定期的な点検、簡単な修理作業、トラブル対応が主な業務です。
訓練内容としては、
- 配管・電気・空調システムの基礎知識
- 簡単な修理・交換作業の実技
- メンテナンス作業の報告書作成
などを習得します。
特に設備管理は、夜勤や交代勤務のある現場も多いですが、
逆に言えば、柔軟な働き方ができるケースも多いです。
また、「シニア歓迎」として募集している企業も多く、
再就職のハードルが比較的低いのも魅力です。
ただ、上記のどれもあまり興味ないんですよね。
選り好みはしてはいけないのは分かってはいるんですが・・・。

求職者支援訓練の注意点

求職者支援訓練は、失業保険を受給しながら無料または低負担で職業訓練を受けられる素晴らしい制度ですが、いくつか注意点もあります。
- 就職実績が重視される
訓練校は「訓練修了後に就職できるか」を非常に重視しています。単に「学びたいから受ける」だけでなく、訓練終了後にきちんと就職活動を行う意志が必要です。 - 出席率の厳格管理
講座の出席率が80%未満になると、最悪の場合、訓練を続けられなくなったり、失業保険の支給が止まる可能性もあります。体調管理やスケジュール調整はしっかり行った方がいいですね。 - 訓練修了後の進路にリアルな目線を持つ
特にシニアの場合は、「どの業界なら年齢に関係なく採用されやすいか」をしっかり見極めて選ぶことが大切です。興味だけでなく再就職の実現性も意識してコース選びを。
まとめ
今回自分で動いてみて失業保険を貰いながら求職者支援訓練はとても心強い支援制度ということは分かりました。
今後は、焦らず、どんな求人があるのかしっかりリサーチしながら、
本当に再就職につながる訓練を選びたいと思います。
せっかく失業保険を受給できる期間があるのだから、
自分に合った道をじっくり探していきたいですね。
「60歳からでも遅すぎることはない」
そんな気持ちを忘れずに、また一歩ずつ前に進んでいこうと思います!
